1年前、スズメのひなを拾ってきた話

こんにちは、ZOOMYです!
今日、近所の道端で野鳥のひなが落ちていたそうです。
うちの奥さんとばあばと1歳半の息子がお散歩中に発見しました。
くちばしが黄色く、まだ飛べない子で、周りを親鳥が心配そうに飛んでいました。
3人がしばらくして戻ってくると、ひなも親鳥もいなくなっていたそうです。
無事に巣へ帰れていればいいのですが・・・


その話を聞いて、
去年、まったく同じ場所で雀の子を拾ったのを思い出しました。
それはこんな雀でした。

僕がドラマの仕事をしていた時に帰ってくる途中、雀の子が落ちていました。
どうやら巣から落ちてしまったようです。



僕はまず奥さんに相談しました。
奥さんは昔インコを飼っていたことがあり、小鳥が大好きなのです。


そのインコは結婚式の直前に病気で亡くなってしまいました。
インコが危篤になったとき、
僕は会社でドキュメンタリーの編集中でしたが、
先輩の目を盗み急いでタクシーで自宅に向かいました。
しかし、到着したとき、すでにインコは息を引き取っていました。
その晩は夫婦共々悲しくて、
僕はしばらく埃をかぶっていたギターを引っ張り出し、サザンやビートルズを弾きました。
音楽って本当に人の心を癒す力があるんですね。



そんな出来事があったので、
「また雀の子が死んじゃったら微妙だな・・・」
と思いつつ、
このまま放置するのはかわいそうだし、
もし雀の子を元気に育てることができれば、奥さんは喜ぶはず!
当時まだ生後6か月だった息子にも兄弟ができて楽しいかも!と思い
「保護するかどうしよう?」
と相談しました。


結果、奥さんの小鳥愛が勝り、ひなを飼育することになりました。
けれど、ひなから育てるのは奥さんも初めてだったので、
ネットで飼い方や餌について調べ、
Twitterで誰かからアドバイスをもらったりしました。
そして、近所の小鳥屋さんでウグイス用の餌を買ってきました。
小鳥屋さんは呆れた様子で、
「あ〜拾っちゃったの」
と言いました。
でも、拾ってきたスズメはお腹がすくと、
元気にピーピー鳴いて餌を食べました。
首が座ったばかりの息子はその様子を興味津々で見ていました。
「赤ちゃんが二人になった」「名前はどうしよう?」
なんて言って、僕も奥さんもばあばも息子も、
これからの楽しい小鳥ライフに胸躍らせていました。



しかし、幸せな時間は長く続きませんでした。



スズメの子はやはり弱っていました。
拾ってきてからわずか2日後、
懸命の看病にもかかわらず、
小鳥は奥さんの手の中でひっそり死んでしまいました。
翌日、雀は拾った場所の近くの木の根元に埋めました。
親元に帰してあげたかったのです。



死んじゃったのが本当にショックだったので、
この話は1年間誰にもできませんでした。



弱いものを守りたい、家族を喜ばせたい、
そう思っただけなのです。



あの時、落ちているスズメを拾うべきだったのかどうか、
僕は今もわかりません。



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